Oubo Pay採用お役立ちコラム給与相場の調べ方と給与設定|採用競争力のある賃金設計の実務
採用ノウハウ

給与相場の調べ方と給与設定|採用競争力のある賃金設計の実務

読了目安:約8分執筆:株式会社BLAZE 編集部
「うちの給与は高いのか安いのか」に答えられないまま、応募が来ない理由を媒体のせいにしていないでしょうか。給与相場の把握は採用戦略の土台です。本記事では、相場情報の調べ方と、限られた原資で採用競争力を作る給与設計の考え方を解説します。

採用実務の改善に取り組む人事・採用担当者のために、実務経験に基づいた知見を整理しました。初めての方は冒頭から順に、経験のある方は目次から必要な箇所へ直接どうぞ。各セクションは独立して読める構成です。

この記事でわかること

  • 相場を調べる:無料でできる4つの方法——①公的統計:賃金構造基本統計調査(賃金センサス)で職種・地域・年齢別の水準を確認。②求人媒体の検索:自社と同職種・同エリアの求人を20件並べれば、実勢レンジは見えてきます。
  • 自社ポジションの市場価値を測る——同じ「営業」でも、扱う商材・新規既存比率・マネジメント範囲で相場は変わります。職務内容を分解し、市場で近い求人と比較する「値付け」の発想が必要です。
  • 原資が限られる場合の設計:総報酬で考える——基本給で勝てないなら、総報酬(手当・賞与・働き方・成長機会)で戦います。ただし「やりがい」で賃金差は埋まりません。
  • 求人票での見せ方:額の伝え方で応募は変わる——同じ給与でも見せ方で反応は変わります。月給に含まれる手当の内訳明示、年収例(年齢・年次別の実例)、モデルケースの提示——透明性の高い記載は、額そのものの魅力を補強します。
  • 既存社員との整合:採用時給与の引き上げ順序——採用競争力のために新規採用者の給与だけ上げると、既存社員との逆転が組織を壊します。採用給の引き上げは、既存社員の処遇見直しとセットで設計するのが原則です。
  • 採用の不確実性を、構造から取り除く——ここまで見てきた採用の実務には常に不確実性がつきまといます。この不確実性のコストを企業側が全部負う必要は、実はありません。
この記事の目次
  1. 相場を調べる:無料でできる4つの方法
  2. 自社ポジションの市場価値を測る
  3. 原資が限られる場合の設計:総報酬で考える
  4. 求人票での見せ方:額の伝え方で応募は変わる
  5. 既存社員との整合:採用時給与の引き上げ順序
  6. 採用の不確実性を、構造から取り除く
  7. まとめ
  8. よくある質問
  9. 用語ミニ解説

相場を調べる:無料でできる4つの方法

①公的統計:賃金構造基本統計調査(賃金センサス)で職種・地域・年齢別の水準を確認。②求人媒体の検索:自社と同職種・同エリアの求人を20件並べれば、実勢レンジは見えてきます。③媒体・人材会社の公開レポート:職種別の相場資料が定期公開されています。④ハローワークの求人賃金情報。

重要なのは「統計の平均」より「今この瞬間、候補者が比較する求人の提示額」です。競合求人の実勢調査を四半期ごとのルーチンにしましょう。

自社ポジションの市場価値を測る

同じ「営業」でも、扱う商材・新規既存比率・マネジメント範囲で相場は変わります。職務内容を分解し、市場で近い求人と比較する「値付け」の発想が必要です。

応募データも相場情報です。応募が集まらない・面接で給与理由の辞退が続く場合、市場は「提示が安い」と言っています。辞退理由の記録が、賃金設計への最も直接的なフィードバックです。

原資が限られる場合の設計:総報酬で考える

基本給で勝てないなら、総報酬(手当・賞与・働き方・成長機会)で戦います。ただし「やりがい」で賃金差は埋まりません。埋められるのは、通勤・時間の自由度、確実な昇給ステップ、資格・スキル投資など、金銭換算できる価値です。

「初任給は市場並み+明確な昇給カーブ」は、初任給一本勝負より持続可能な設計です。昇給実例(入社2年でいくら)の開示が、将来価値を今の訴求に変えます。

採用コストの見直し、無料で試算します

貴社の職種・エリアでの応募見込みと費用感を、有効応募課金型サービス「Oubo Pay」の専門チームが無料でご案内します。

求人票での見せ方:額の伝え方で応募は変わる

同じ給与でも見せ方で反応は変わります。月給に含まれる手当の内訳明示、年収例(年齢・年次別の実例)、モデルケースの提示——透明性の高い記載は、額そのものの魅力を補強します。

幅のある表記(月給20〜35万円)は不信を招きがちです。下限で入社した場合の昇給条件まで書くことで、幅の根拠が伝わります。

既存社員との整合:採用時給与の引き上げ順序

採用競争力のために新規採用者の給与だけ上げると、既存社員との逆転が組織を壊します。採用給の引き上げは、既存社員の処遇見直しとセットで設計するのが原則です。

賃上げの原資配分は経営判断そのものです。「採用できない損失(欠員コスト・機会損失)」を数字で示すことが、人事から経営への正しい提案の形になります。

採用の不確実性を、構造から取り除く

ここまで見てきた採用の実務には常に不確実性がつきまといます。この不確実性のコストを企業側が全部負う必要は、実はありません。

Oubo Payは、応募獲得までのリスクをサービス側が引き受ける有効応募課金型の採用支援です。媒体選定も運用も原稿改善もお任せいただき、企業は発生した有効応募(1件5,000円〜)にだけお支払いください。有効応募課金の詳しい解説Oubo Payの料金ページも参考になります。

まとめ

本記事では、「相場を調べる:無料でできる4つの方法」 → 「自社ポジションの市場価値を測る」 → 「原資が限られる場合の設計:総報酬で考える」 → 「求人票での見せ方:額の伝え方で応募は変わる」 → 「既存社員との整合:採用時給与の引き上げ順序」の流れで解説しました。

  • 相場を調べる:無料でできる4つの方法:③媒体・人材会社の公開レポート:職種別の相場資料が定期公開されています。④ハローワークの求人賃金情報。
  • 自社ポジションの市場価値を測る:応募データも相場情報です。応募が集まらない・面接で給与理由の辞退が続く場合、市場は「提示が安い」と言っています。
  • 原資が限られる場合の設計:総報酬で考える:埋められるのは、通勤・時間の自由度、確実な昇給ステップ、資格・スキル投資など、金銭換算できる価値です。「初任給は市場並み+明確な昇給カーブ」は、初任給一本勝負より持続可能な設計です。
  • 求人票での見せ方:額の伝え方で応募は変わる:幅のある表記(月給20〜35万円)は不信を招きがちです。下限で入社した場合の昇給条件まで書くことで、幅の根拠が伝わります。
  • 既存社員との整合:採用時給与の引き上げ順序:賃上げの原資配分は経営判断そのものです。「採用できない損失(欠員コスト・機会損失)」を数字で示すことが、人事から経営への正しい提案の形になります。

給与相場の調べ方と給与設定|採用競争力のある賃金設計の実務のポイントを整理しました。「相場を調べる:無料でできる4つの方法」「自社ポジションの市場価値を測る」は特に費用対効果の大きい領域です。自社だけで難しい部分は外部の力も借りながら、無理のない体制で採用力を積み上げていってください。

採用市場は変化が速く、昨年の正解が今年も通用するとは限りません。定期的に本コラムの最新記事もチェックしながら、自社の採用をアップデートしていってください。

実践チェックリスト

最後に、この記事の内容を行動に変えるためのセルフチェックです。

  • 相場を調べる:無料でできる4つの方法のポイントを、今週実行する具体的なアクション1つに落とし込んだ
  • 自社ポジションの市場価値を測るについて、自社の現状を数字で確認した(担当者・期限を決めて記録する)
  • 原資が限られる場合の設計:総報酬で考えるの内容を、自社の採用フロー・直近の実績と照らし合わせて課題を洗い出した
  • 求人票での見せ方:額の伝え方で応募は変わるのポイントを、今週実行する具体的なアクション1つに落とし込んだ
  • 既存社員との整合:採用時給与の引き上げ順序について、自社の現状を数字で確認した(担当者・期限を決めて記録する)

次の一歩

知識を成果に変えるための、おすすめの進め方です。

  1. STEP1「相場を調べる:無料でできる4つの方法」の要点をチームに共有する
  2. STEP2「自社ポジションの市場価値を測る」の内容で現状の課題を議論する
  3. STEP3「原資が限られる場合の設計:総報酬で考える」から実行項目を決め、担当と期限を設定する

よくある質問

給与を非公開にして応募後に交渉するのはありですか?
現在の求職者は給与記載のない求人をスキップする傾向が強く、非公開は応募数を大きく損ないます。レンジでも開示する方が総合的に有利です。 なお、本文の「相場を調べる:無料でできる4つの方法」のセクションもあわせて参考にしてください。
地方で都市部並みの給与は必要ですか?
生活コスト差があるため同額は不要ですが、リモートワークの普及で都市部企業と比較される職種(IT・企画等)は、地域相場だけでは勝てなくなっています。 なお、本文の「自社ポジションの市場価値を測る」のセクションもあわせて参考にしてください。
給与相場の調べ方と給与設定|採用競争力のある賃金設計の実務について、もっと詳しく相談したい場合は?
無料相談を受け付けています。人材業界出身のチームが、貴社の状況に合わせた具体的なアドバイスを提供します。記事内の相談ボタンからお気軽にご連絡ください。 なお、本文の「原資が限られる場合の設計:総報酬で考える」のセクションもあわせて参考にしてください。

用語ミニ解説

本記事に登場した採用用語を簡単に整理します。

求人票
募集条件・仕事内容・待遇などをまとめた募集要項。書き方ひとつで応募数が数倍変わる、採用の最重要ドキュメント。
有効応募課金
事前に合意した条件(職種一致・通勤圏・必要資格など)を満たす応募が発生した件数に対してのみ費用が発生する課金モデル。条件外・重複・いたずら応募は課金対象外となる。
応募課金
求人への応募1件ごとに費用が発生する成果連動型の課金モデル。掲載費が不要で、費用と成果の関係が明確になる。

本文中で紹介した関連記事

応募が来ない悩み、相談してみませんか

掲載費0円・応募が来た分だけの費用。貴社の求人でどれくらい応募が見込めるか、無料でお答えします。

あわせて読みたい

採用ノウハウ

母集団形成の方法と考え方|「量より質」を実現する採用チャネル戦略

母集団形成とは、自社の求人に応募・興味を持つ候補者の集団を作る採用活動の土台です。「とにかく応募を増やす」発想では選考工数が膨らむだけで採用は改善しません。本記事では、質を担保しな…

採用ノウハウ

中小企業の採用戦略|大手に勝てない前提で勝つ5つの戦い方

知名度・給与・福利厚生で大手と正面から戦えば、中小企業の採用は必ず消耗戦になります。しかし採用市場には、大手には真似できない中小企業ならではの戦い方が確かに存在します。本記事では、…

採用ノウハウ

採用動画の作り方|応募率を上げる企画・構成・低コスト制作の実践ガイド

採用動画は、テキストや写真では伝わらない「職場の空気・人の温度」を伝えられる最強の採用コンテンツです。高額な制作費をかけなくても、スマホ撮影の等身大動画が成果を出す時代になりました…

料金・課金モデル

有効応募課金とは?仕組み・メリット・他の課金モデルとの違いを徹底解説

有効応募課金とは、あらかじめ定めた条件を満たす「有効な応募」が発生した件数に対してのみ費用が発生する、求人広告の課金モデルです。掲載しても応募が来なければ費用ゼロ、来ても条件外の応…

料金を見る無料で相談する