Oubo Pay採用お役立ちコラム賃上げと採用力の戦略|中小企業が賃金で戦うための原資と設計の考え方
採用ノウハウ

賃上げと採用力の戦略|中小企業が賃金で戦うための原資と設計の考え方

読了目安:約8分執筆:株式会社BLAZE 編集部
最低賃金の上昇と大手の賃上げが続く中、中小企業の採用は「賃金の壁」に直面しています。単なる我慢比べではなく、原資の作り方・上げ方の設計・賃金以外の価値との組み合わせ——本記事では、中小企業が賃上げ時代に採用力を維持するための戦略を解説します。

採用実務の改善に取り組む人事・採用担当者のために、実務経験に基づいた知見を整理しました。初めての方は冒頭から順に、経験のある方は目次から必要な箇所へ直接どうぞ。各セクションは独立して読める構成です。

この記事でわかること

  • 賃上げ時代の採用市場:何が起きているか——最低賃金の継続的な引き上げにより、パート・アルバイト市場では地域の賃金相場全体が底上げされ、「相場より安い求人」は検索段階で除外されるようになりました。正社員市場でも大手の初任給引き上げが相次ぎ、若手の期待水準は上がっています。
  • 原資の作り方:賃上げは生産性とセット——無理な賃上げは経営を壊します。原資は、①価格転嫁(サービス・製品の値上げ)、②業務効率化(省人化・DXによる時間創出)、③高付加価値業務へのシフト、の3方向で作るのが原則です。
  • 上げ方の設計:一律よりメリハリ——全員一律の賃上げは原資効率が悪く、採用競争力にも直結しません。採用難職種・市場価値の上がっている職種への重点配分、初任給と若手層の引き上げ優先など、市場と接続した配分設計が効果を最大化します。
  • 賃金以外の価値との組み合わせ——賃金で1割の差を埋められなくても、時間の柔軟性・通いやすさ・人間関係・成長機会という「総合的な働く価値」で選ばれることは可能です。ただしそれは、賃金が「相場の土俵に乗っている」ことが前提です。
  • 公的支援と発信:賃上げを採用力に変換する——業務改善助成金など、賃上げと設備投資を支援する公的制度があります(要件・内容は最新情報を確認)。活用できるものは取りこぼさず、原資づくりの一助にします。
  • 採用の不確実性を、構造から取り除く——ここまで見てきた採用の実務には常に不確実性がつきまといます。この不確実性のコストを企業側が全部負う必要は、実はありません。
この記事の目次
  1. 賃上げ時代の採用市場:何が起きているか
  2. 原資の作り方:賃上げは生産性とセット
  3. 上げ方の設計:一律よりメリハリ
  4. 賃金以外の価値との組み合わせ
  5. 公的支援と発信:賃上げを採用力に変換する
  6. 採用の不確実性を、構造から取り除く
  7. まとめ
  8. よくある質問
  9. 用語ミニ解説

賃上げ時代の採用市場:何が起きているか

最低賃金の継続的な引き上げにより、パート・アルバイト市場では地域の賃金相場全体が底上げされ、「相場より安い求人」は検索段階で除外されるようになりました。

正社員市場でも大手の初任給引き上げが相次ぎ、若手の期待水準は上がっています。賃金据え置きは、現状維持ではなく実質的な採用力の低下を意味します。

原資の作り方:賃上げは生産性とセット

無理な賃上げは経営を壊します。原資は、①価格転嫁(サービス・製品の値上げ)、②業務効率化(省人化・DXによる時間創出)、③高付加価値業務へのシフト、の3方向で作るのが原則です。

「人が採れないから省人化」ではなく「省人化で生まれた原資で賃上げし、採用力を上げる」という順序の逆転が、縮小均衡から抜け出す鍵です。

上げ方の設計:一律よりメリハリ

全員一律の賃上げは原資効率が悪く、採用競争力にも直結しません。採用難職種・市場価値の上がっている職種への重点配分、初任給と若手層の引き上げ優先など、市場と接続した配分設計が効果を最大化します。

既存社員との逆転(新人が先輩より高い)は必ず火種になります。採用給の引き上げは、在籍者の処遇カーブ調整とセットで行うのが鉄則です。

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賃金以外の価値との組み合わせ

賃金で1割の差を埋められなくても、時間の柔軟性・通いやすさ・人間関係・成長機会という「総合的な働く価値」で選ばれることは可能です。ただしそれは、賃金が「相場の土俵に乗っている」ことが前提です。

相場から大きく乖離した賃金は、他の魅力では覆せません。「土俵に乗る賃金+差別化する非金銭価値」という二段構えで設計しましょう。

公的支援と発信:賃上げを採用力に変換する

業務改善助成金など、賃上げと設備投資を支援する公的制度があります(要件・内容は最新情報を確認)。活用できるものは取りこぼさず、原資づくりの一助にします。

そして賃上げしたら、必ず求人票・採用広報で発信することです。「◯年連続ベースアップ」「初任給◯%引き上げ」という事実は、将来への期待を含めた強い採用メッセージになります。

採用の不確実性を、構造から取り除く

ここまで見てきた採用の実務には常に不確実性がつきまといます。この不確実性のコストを企業側が全部負う必要は、実はありません。

Oubo Payは、応募獲得までのリスクをサービス側が引き受ける有効応募課金型の採用支援です。媒体選定も運用も原稿改善もお任せいただき、企業は発生した有効応募(1件5,000円〜)にだけお支払いください。有効応募課金の詳しい解説Oubo Payの料金ページも参考になります。

まとめ

本記事では、「賃上げ時代の採用市場:何が起きているか」 → 「原資の作り方:賃上げは生産性とセット」 → 「上げ方の設計:一律よりメリハリ」 → 「賃金以外の価値との組み合わせ」 → 「公的支援と発信:賃上げを採用力に変換する」の流れで解説しました。

  • 賃上げ時代の採用市場:何が起きているか:賃金据え置きは、現状維持ではなく実質的な採用力の低下を意味します。
  • 原資の作り方:賃上げは生産性とセット:「人が採れないから省人化」ではなく「省人化で生まれた原資で賃上げし、採用力を上げる」という順序の逆転が、縮小均衡から抜け出す鍵です。
  • 上げ方の設計:一律よりメリハリ:既存社員との逆転(新人が先輩より高い)は必ず火種になります。採用給の引き上げは、在籍者の処遇カーブ調整とセットで行うのが鉄則です。
  • 賃金以外の価値との組み合わせ:相場から大きく乖離した賃金は、他の魅力では覆せません。「土俵に乗る賃金+差別化する非金銭価値」という二段構えで設計しましょう。
  • 公的支援と発信:賃上げを採用力に変換する:そして賃上げしたら、必ず求人票・採用広報で発信することです。「◯年連続ベースアップ」「初任給◯%引き上げ」という事実は、将来への期待を含めた強い採用メッセージになります。

賃上げと採用力の戦略|中小企業が賃金で戦うための原資と設計の考え方について、実務の視点から整理しました。「賃上げ時代の採用市場:何が起きているか」「原資の作り方:賃上げは生産性とセット」のパートを足がかりに、まず現状の数字を把握することから始めると、次の打ち手が具体的になります。採用は継続的な改善の積み重ねです。

採用市場は変化が速く、昨年の正解が今年も通用するとは限りません。定期的に本コラムの最新記事もチェックしながら、自社の採用をアップデートしていってください。

実践チェックリスト

読みっぱなしで終わらせないために、以下のチェックリストで実践状況を確認してください。

  • 賃上げ時代の採用市場:何が起きているかのポイントを、今週実行する具体的なアクション1つに落とし込んだ
  • 原資の作り方:賃上げは生産性とセットについて、自社の現状を数字で確認した(担当者・期限を決めて記録する)
  • 上げ方の設計:一律よりメリハリの内容を、自社の採用フロー・直近の実績と照らし合わせて課題を洗い出した
  • 賃金以外の価値との組み合わせのポイントを、今週実行する具体的なアクション1つに落とし込んだ
  • 公的支援と発信:賃上げを採用力に変換するについて、自社の現状を数字で確認した(担当者・期限を決めて記録する)

次の一歩

迷ったら、この順番で動き出すのがおすすめです。

  1. STEP1「賃上げ時代の採用市場:何が起きているか」の要点をチームに共有する
  2. STEP2「原資の作り方:賃上げは生産性とセット」の内容で現状の課題を議論する
  3. STEP3「上げ方の設計:一律よりメリハリ」から実行項目を決め、担当と期限を設定する

よくある質問

賃上げの相場はどう把握すればよいですか?
地域の最低賃金の動向、競合求人の提示額の定点観測、業界団体・商工会議所の調査が実務的な情報源です。 なお、本文の「賃上げ時代の採用市場:何が起きているか」のセクションもあわせて参考にしてください。
賃上げできない年はどうすべきですか?
賞与・一時金での還元、非金銭価値の拡充、そして「なぜ今できないか・いつどうなれば上げるか」の誠実な説明が、信頼の毀損を最小化します。 なお、本文の「原資の作り方:賃上げは生産性とセット」のセクションもあわせて参考にしてください。
この記事は誰が書いていますか?
有効応募課金型の採用支援サービス「Oubo Pay」を運営する株式会社BLAZEの編集部が、人材業界での実務経験に基づいて執筆しています。 なお、本文の「上げ方の設計:一律よりメリハリ」のセクションもあわせて参考にしてください。

用語ミニ解説

本文で使われた用語の意味を確認したい方はこちらをどうぞ。

有効応募課金
事前に合意した条件(職種一致・通勤圏・必要資格など)を満たす応募が発生した件数に対してのみ費用が発生する課金モデル。条件外・重複・いたずら応募は課金対象外となる。
応募課金
求人への応募1件ごとに費用が発生する成果連動型の課金モデル。掲載費が不要で、費用と成果の関係が明確になる。
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募集条件・仕事内容・待遇などをまとめた募集要項。書き方ひとつで応募数が数倍変わる、採用の最重要ドキュメント。

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